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炎の蜃気楼・本編・邂逅編・ミラツア・二次創作・駄文・BLボーイズラブ含
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とあるビルの二階にちょっとおしゃれなコーヒーチェーン店が入っている。


そこのオーナーは某俳優に似ていて女性ファンも男性ファンも多い。
「はいーーー、はい。では時間の事も考えてBのプランはいかがでしょうか?ーーーかしこまりました。では、その方向で明日打ち合わせをさせていただきます。はい。よろしくお願いします」
どうやらカフェのオーナー以外にも手広く仕事をしているようだ。よどみない口調で電話を終えると階段を上っていく。上りきるともうオーナーの顔である。
「いらっしゃいませ」
階段側の入り口は大きく開かれており、開放的だ。
オーナーの姿を見つけると、店員たちは元気よく歓迎している。
オーナーは店に立つことはほぼ無いが、毎日のように店に通ってカフェオレを飲んでいく。
「い、いらっしゃいませ。ご注文は何にな、なさいますか?」
いかにも新人らしい彼は、少し緊張しているらしい。
「おい、仰木!オーナーはいつもカフェオレだ」
隣に立っていた店員が小声で仰木高耶に耳打ちした。
その様子を見てオーナーもニコっと笑んだ。
「そのカフェオレでお願いします」
「は、はいっ!」
そのあとはテキパキとして、オーナーに無事カフェオレを渡せた。
オーナーはカップを持つと少し上に上げて、またニコッと微笑みかけて忙しそうに店を後にした。
「ありがとうございましたっ」

「お疲れ様でした~」
バイトが終わると、高耶は決まったように外階段の踊り場に出る。
広くは無いけれど、丁度良いスペースで人もあまり通らないので、自転車をこっそり置いているのだ。
「あれ?」
鍵がない。どこかで落としたのか。辺りを見回してみたがありそうにない。店も施錠されていて入れない。
「あちゃ~」
仕方なく、足元に落ちていた針金でカチャカチャと鍵をいじってみるが、びくともしない。
「鍵つけたばっかりなんだけどなぁ~」
不意に携帯が鳴る。
「誰だよこんな時に」
鍵に気を取られていた高耶は、発信元も確認せずに電話を取った。
「もしもし?」
だれだよこんな時にと言うのが伝わるような声で言うと、帰ってきたのは、とても落ち着いた低い声。
「もしもし、高耶さん」
「なっ!」
直江だ。
「その慌てようは、鍵でもなくしたんですか?」
「なっ!なっ!」
まさか!?と思い見上げると、直江の部屋のカーテンが空いている。窓際に人が立っているのがわかる。
そう直江の今住んでいるマンションは、高耶のバイト先の斜め向かい側なのだ。この踊り場からよく見えるのだ。
そう、こちら側から見えるということは、あちら側からも見えている。見えているのだ。
「なんで…」
誰にも内緒でバイトをはじめたのに、ばれているとは。
「無駄ですよ。今日は鍵は諦めて家にいらっしゃい。見ての通り、何人でも泊まれますし、お茶ぐらいは入れて差し上げますよ」
「ーーー」
高耶が黙り込むと、直江は追い打ちをかける。
「無駄ですよ。こんなに近くに貴方がいるのに、気づかないわけないでしょう?」
「ーーー。くっそぉ~!覚えてろよ!いいか、直江。いまからそっちに行ってやるからなっ!!」
勢いよく言って電話を切ると高耶は走り出した。
直江は電話を置くと思わず笑みがこぼれた。
「もう少し内緒で見ていたかったのに、こんなに早くチャンスが来るなんて…ね。何の運命何でしょうね」
辺りは暗くとも夜明けはまだまだ遠そうだ。

END
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夢の話です。実際はO田さんが打ち合わせのような電話をしながら、颯爽と階段を上り、ビルの二階のカフェで飲み物を頼む。その後はもうO田さんは出てこなくて、何故か高耶さんがそこのカフェでバイト(もちろん直江に内緒)。そしてそのビルのななめ向かい側のマンションに直江が住んでるw
高耶さんは二階の外階段の踊り場から、直江の部屋を見ている、すると直江から電話で、どこにいるかばれてるっていう。
昨日ミラサイトを少々サーフィンしたからか、そんな夢をみましたw
しかし久々に書いたらものすごく遅筆でびっくり汗。でも話が広がるなぁ~w楽しい。
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